当院から1.4kmの駕籠町小学校で、昨日、新型インフルエンザ確認

 東京都文京区本駒込2-29-6の小学校です。身近でようやく新型インフルエンザAが確認されました。昨日一例、今日二例。http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kikikanri_singatainfuru.html(区立小学校での新型インフルエンザ患者の新たな発生に伴う区の対応について 区民の皆様へ 本日、区立駕籠町小学校において、低学年児童2名の新型インフルエンザ感染が新たに確認されました。(当該小学校低学年における患者計3名) 感染拡大防止のため、駕籠町小学校第1学年及び第2学年において、本日から7月3日まで学年閉鎖を行っておりますが、調査の結果、感染の範囲は限定的です。 現時点では、他の小中学校・幼稚園・保育園・福祉施設について休校(園・所)や区施設の休止、区行事の延期や中止は行いません。区の業務は通常通り実施いたします。 区民の皆様におかれましては、引き続き、区からのお知らせや、国や都からの正確な情報に基づき、冷静な対応をお願いいたします。 平成21年6月29日 文京区長 成澤廣修(文京区新型インフルエンザ対策本部長))
 WHO phase 6ですから当然といえば当然ですね。むしろ遅いくらいです。もしも、私が、政府や行政の担当者で、財源や現場の労働力の手当てを考えずに、全速力で新型インフル患者を発見する意気込みならば、微熱や腹痛しかないような非典型的な患者さんも含めてとにかく全員に、PCR検査をしていたでしょう。PCRは高価すぎるなら、インフル迅速検査で代用することもできます。
 しかし、現実には、そうはいかないので、現状の「医療機関における新型インフルエンザ診断の流れ」http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/05/dl/info0525-01a.pdf厚生労働省)のように定められました。これに従えば、発熱者について保健所連絡するのも、インフル迅速検査するのも、医師の判断に任されているので、全例を拾い上げることはできませんから、確認の速さは最速とはなり得ません。ですから、私の周囲では、新型インフル患者の初の確認が6月末になりました。
 従って、検査を受けていない新型インフル患者さんが沢山いるはずなので、既に蔓延しているはずです。
 さて、もう起きたことです。今後は、患者さんの重症化を防ぐことに焦点が移ります。基礎疾患を持つ人・妊娠している人などは適切な治療を受けることが大切です。
 インフルエンザにかかったかなと思ったら、まず、東京都発熱相談センター03-5320-4509・文京区文京保健所発熱相談センター03-5803-1834・03-5803-1836に電話をしてください。そこで一般医療機関に受診するように指示されたら、当院に電話連絡をして、その後に受診してください。受診の際は、感染拡大防止の目的で、マスクと鼻紙とビニール袋を忘れずにお持ちください。
 タミフルリレンザにこだわらない方は、いつでも受診してください。適切に治療いたします。
 一方、インフルエンザ迅速検査キットの本領が発揮されるのは、発熱6時間後以降です。また、抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬=タミフルリレンザ)の効果があるのは、発症後48時間以内です。従って、タミフルリレンザを欲しい方は、発熱12時間後まで自宅待機し、それ以降発症後48時間以内に受診するのが望ましいです。(発熱とは、37.5度以上の体温を意味します。発症とは、発熱・咳・のど痛・だるさ・鼻汁・鼻閉、頭痛・下痢・嘔吐・腹痛が現れることを意味します。)
 最後に、もう一度。まず、東京都発熱相談センター03-5320-4509・文京区文京保健所発熱相談センター03-5803-1834・03-5803-1836に電話をしてくださいね。そこで一般医療機関に受診するように指示されたら、当院に電話連絡をして、その後に受診してくださいね。
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