ランタス(インスリングラルギンInsulin Glargine)に関する患者さんへのお知らせ

 平成21年12月14日 日本糖尿病学会より
 本年7月1日のお知らせで御案内したとおり、ヨーロッパ糖尿病学会(EASD)の学会誌Diabetologiaに、インスリン製剤のひとつであるインスリングラルギン【商品名:「ランタス」(サノフィ・アベンティス社製/以下ランタス)について、がんとの関連についての一連の論文が発表されました。しかし、7月1日のお知らせにもありますように、ヨーロッパ糖尿病学会、アメリカ糖尿病学会および日本糖尿病学会では、「これらの論文からだけでは、何らの結論を出すことは出来ない」との立場から、ランタスを含めインスリン治療をしている方が自己判断で変更・中止をしないよう注意を促す案内をさせていただいておりました。
 今回、厚生労働省により、あらためて下記のごとくランタスおよびインスリン製剤の安全性に関する見解が発表されましたので、お知らせいたします。

厚生労働省 安全性情報 より抜粋
 調査にて得られた情報に基づき、インスリン製剤が悪性腫瘍(がん)のリスク(危険性)を増大させる可能性について、専門家による検討を踏まえて評価を行った結果、現時点において、ランタスを含むいずれのインスリン製剤においても新たな安全性対策の必要はないと判断した。
 日本糖尿病学会では、糖尿病の治療でインスリン注射をしている方が少しでも不安を感じられることがないよう、厚生労働省や日本糖尿病協会とも連携しつつ、今後も正確な情報を提供していきます。
 なお、厚生労働省の安全性情報の詳細は、一般の方にも公開されていますのでご参照ください。

厚生労働省ホームページ「資料No.2-6」http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/11/s1106-11.html
医薬品・医療機器等安全性情報第263号http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_anzen/file/PMDSI263.pdf

 日本糖尿病学会 問い合わせ先
  学術調査研究・教育担当 南條輝志男
  広報担当 加来浩平
  事務局長 植木浩二郎

 http://park19.wakwak.com/~morinaika/
 携帯サイトhttp://park19.wakwak.com/~morinaika/m/mindex.html