季節性インフル 流行みられず

 新型インフルエンザの流行が続くなか、例年ならこの時期に流行を始める季節性のインフルエンザが、ことしはほとんど報告されていないことが、国立感染症研究所の調査でわかりました。
 少なくとも過去10年間にはない事態で、専門家は、新型の流行で季節性のインフルエンザの流行が押さえ込まれている可能性があると指摘しています。
 季節性のインフルエンザは、毎年11月ごろから患者が報告され始め、年末から年明けに流行入りしますが、国立感染症研究所が、先月初めから今月20日までに全国の患者4925人を調べたところ、ほぼ全員が新型インフルエンザのウイルスに感染していて、季節性のウイルスに感染していたのは大阪府新潟県の2人だけでした。
 季節性インフルエンザの患者は、去年は同じ時期に958人、おととしは1273人、流行の始まりが遅かった3年前も74人が報告されていて、これほど報告が少ないのは、少なくとも過去10年間にはない事態だということです。
 
 また50年ほどさかのぼって新型インフルエンザが大流行したときを見てみますと、1957年の「アジアかぜ」と1968年の「香港かぜ」のときには、それまで毎年流行していたウイルスがほとんど見られなくなって世代交替が起きています。
 その一方、1977年に「ソ連かぜ」のウイルスが現れた際には、香港かぜのウイルスとの同時流行が続きました。

 これについて専門家は、多くの人が免疫を持たない新型インフルエンザの方が感染を広げる力が強いため、今は季節性のインフルエンザの流行が押さえ込まれているとみられるが、年明け以降に新型と季節性が同時に流行する可能性も残っており、注意が必要だと指摘しています。
 国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦センター長は「季節性のウイルスが消え去ったとはまだ言えない。年明け以降に流行し、高齢者を中心に大きな被害が出るおそれもあるので、ワクチンの接種を受けるなど引き続き注意が必要だ」と話しています。
 
12月22日 19時05分更新のNHKニュースよりコピー
 
 なお、当院では、12月になってからインフルエンザ抗原迅速検査B型の方がおられません。不思議です。
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